2018.04.19 Thursday
黙想の効果
これまでにない受講者の反応があった。
何か?
黙想をとても心地よく感じている。
3月、4月は新入社員研修の季節。
今年も多くの可能性に溢れるフレッシュマンと時間を共有した。
新入社員研修に限ったことではないが、
わが社では、オリエンテーションに先立ち「黙想」を行う。
心を落ち着かせ「今」に意識を集中させるためだ。
黙想の姿勢は「調身・調息・調心」で行う。
調身…身をととのえる。イスの背もたれかた背中を離し、背筋を伸ばす…云々
調息…呼吸をととのえる。鼻から息を吸い、臍下丹田、一度臍の下あたりで止め…云々
調心…心をととのえる。雑念を払い、これから学ぶ心の準備をする…云々
司会の言葉で黙想に入り、
僅かな静かな時間が流れる。
司会の言葉で黙想は終わり、
会場は静寂し、凛とした空気となる。
「先生、黙想、いいですよね」
これまで、たくさんの研修を担当してきたが、
ストレートにそんな声があったのは初めてだった。
あらためて時代特徴とニーズを感じる。
今、瞑想を生活に取り入れいる人は増えてきている。
海外では求人サイトに「瞑想ルームがあります」とうたう企業もある。
何故なら私たちは情報過多の中にいるからだ。
常に外の何かに意識を持っていかれる。
研修中も休憩時間となれば、皆がスマホを覗く。
(自分もそうであるが…)
従って、瞑想や黙想の時間こそが明確に周囲を遮断し、
自分に目を向ける貴重な時間・空間となっている。
脳のザワザワを一旦とめる。
彼らが黙想を上手に活用し、心身共に健康に成長していく事を望む。